学長室だより

ウクライナの子どもたちのオンライン授業を参観しました

敬和学園大学の客員教授として17年間児童英語教育を教えてくださった外山節子先生から、ウクライナの子どもたちへのオンライン授業にご招待いただいて参観させていただきました。外山先生は、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻直後に、子どもたちへの教育を途切れさせないために立ち上がった世界規模のボランティアグループの一講師として、2022年3月から毎週子どもたちに英語を教えておられます。そこに本学の大岩彩子先生も加わられ、児童英語教育の学生も参観させていただいています。

本学のサークルKeiwa Peace Project~祈り・つながり・希望~ではウクライナ支援募金の活動をしています

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今回の授業はキャリア教育の一環で、「ITスペシャリストになるには」というテーマでした。講師はウェブサイト開発の仕事をしておられる竹谷さんで、外山先生の授業の支援をしておられたご縁で今回の授業を頼まれたそうです。ITスペシャリストの仕事の広がりやコンピュータ言語、AI活用、仕事上大事にしていることなど大変おもしろくお聞きしました。そして驚いたのが、ウクライナの子どもたちの積極性です。次々と英語で質問が出ます。ITは子どもたちの関心事であることがよく伝わりました。日本では大学でもなかなか質問が出ません。知的好奇心を育て、自分の問を持つことをことを促す教育が足りていないのかもしれません。「教育とは希望を共に語ること」-そう、この授業は子どもたちが将来について考えるという、まさに希望を与える授業でした。今国土が戦場と化している中で、このかわいらしい子どもたちがこれ以上の悲しみや苦しみ、憎しみを経験しなくて済むように停戦と平和を祈りながらお聞きしました。(金山 愛子)

オンライン授業で使用されたスライド

オンライン授業で使用されたスライド